韓国へのエボラ出血熱治療薬供給と富士フイルム株価

富士フィルムは子会社の富山化学が開発したインフルエンザ治療薬アビガンがエボラ出血熱に対しても効果がある事から、それを材料に富士フイルム株価は一時大商いを演じながら上昇しました。また、韓国政府は緊急時にはアビガンを富士フィルムから無償で供与を受ける事を要請しそれを富士フィルムは了承、更に材料に拍車がかかった格好になりました。しかし、げんざいのところアビガンの効果は完全に確認されているわけではないうえ、エボラ出血熱に対しては特効薬が無いことから消去法的にアビガンを使わざるを得ないという事情が背景にあり、業績に対する寄与は未だに不明という理由から、熱が冷めてしまうとこの韓国の材料を囃して富士フイルム株価が上昇し続けるというのは考えにくい状態と言えます。ただ、富士フイルム株価にとってはこのような韓国に絡んだ材料以外にも米国のバイオベンチャーを買収するなど、業績にインパクトを与えそうな材料が目白押しになっています。そのため、エボラ出血熱関連の銘柄として物色されるよりも、バイオテクノロジー関連企業としての位置づけのほうが高く、時にふれ材料の蒸し返しがあったとしても、基本的な上昇を支えているのはバイオ銘柄としての富士フィルムを物色していく可能性が期待できます。
予想PERやBPSから見ても割高感は無く、エボラ関連銘柄として物色された信用買い残も整理されており、比較的上値の軽い展開となるであろうと予測できます。年金、投信、外国人にとっては格好の組み入れ銘柄となる事から、じりじりと上値を追うであろうと考えられるうえ、まだまだ相場に過熱感が無い事から、今後は大きく上値を追う可能性は高いものと期待できます。

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